『ソーシャルジャスティス 小児精神科医、社会を診る』

 



昨日の弱音が社会派寄りになったので、その続きでこの本を紹介します。

アメリカで小児精神科医、脳科学を研究されている内田先生が、心理学、脳神経科学の見地から現代社会の様々な問題を読み解き、先生が思われる答えを提示された本です。

世の中には他人が書いた本の内容を、さもじぶんが書いたように発表する輩や、切り抜き動画にする怪しい人がいますが、内田先生はたしかな知見に基づいて、小児精神科医らしい優しい語り口と、子どもにもわかるような表現で、読者に寄り添って深い主張を展開されるのが特徴です。
本書でも、YouTube等でお話をされる時も、「うん、うん、それって本当に辛いよね(涙)」という相手への共感がまず先に立つことや、「こういうのって本当に辛いよね(涙)」と自身の体験を共有するように話されて、実は専門的なことを語っていらっしゃるという、知性の高さと感受性の強さを備え、人に対する思いやりのある人しかできない方法でお仕事をされています。
個人的には、先生の話で違和感を覚えたことはなく、共感しかありません。
本の内容はもちろんのこと、先生の人となりが描かれていることも、先生のファンとして嬉しいことでした。

「今すぐには伝わらないことがあっても、もしかしたら心の中に蒔かれた種が時を経て芽を出し、変化を生む触媒になるかもしれない」(p.65)。

わたしもそれを希望と呼んで、日々そういうスタンスで生きています。










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