続プー

 


昨日はプーさん三昧をして、今日もプーさんの予定です。

以前デイヴィッド・ヘンリー・ソローというアメリカの思想家の本を仕事関連で読む機会があり、原文だけを読んで「純粋で誠実だけど頑固そうな人だな~」という印象を持っていたら、日本語の翻訳本(13種類あるらしい)によっては、とても柔らかくて優しい文体のものもあり、「翻訳によってこんなにも受ける印象が違うのか!」と強い衝撃を受けました。
(編集者の意向でそうなる場合もあります)

プーさんも同じで、基本的な世界感は変わらないものの(60年ぐらい前に初めて日本語訳をされた石井桃子さんの影響もゼロではないでしょう)、訳者によって石井さんの訳とかぶらないとようにという苦労の跡が感じられる箇所もあり、とても興味深いです。

訳された時代や訳者の感性、本の体裁(絵の有無、絵の数、読者ターゲット)によって出来上がりの印象は違い、「ここはこの人の方がいいかな~?」と思う部分や、「じぶんならどうするかな~?」と、脳への刺激がとても多いです。

結局は読者の好みになるわけですが、元祖・石井桃子さん訳の最初の一文、「そうら、クマくんが、二階からおりてきますよ」(p.2)の「そうら、」にはうならされました。
一気にお話の世界に引き込まれる書き出しです。

『ウィニー・ザ・プー』(阿川佐和子訳、新潮社、2014年)の「訳者あとがき」の中に、石井桃子さんの随筆集『プーと私』(河出書房新社)に綴られた、プーさんとの出会いの印象が次のように書かれています。

「一種、不可思議な世界にはいりこんでいった。・・・・・・体温とおなじか、それよりもちょっとあたたかいもやをかきわけるような、やわらかいとばりをおしひらくような気もちであった」(P.203)

児童書はそういう感覚、感性がとても大切。
そんな気がします。

じぶんはどちらかというと感性が子ども寄りだから、子ども向け文学の方が、学術書よりやりやすいのでは?という思いが少しあったのですが、こうして40年ぶりに子ども向けの本に触れてみると、じぶんに子どもの感性がかなり欠如していたことを認識しました。

「体温とおなじか、それよりもちょっとあたたかいもやをかきわけるような、やわらかいとばりをおしひらくような気もち」を少し回復したいと思います。


コメント

  1. 子供の持つ感性は大きくなるにつれ忘れてしまうね。 忘れるというか余計なものをつけがちかな。
    保育園で子供と過ごしていると、次から次へと思いつくまま動いていて楽しそうだけど、事故を未然に防ぐには注意ばかりする結果に。
    結局、子供の素直な感情や感性を大人の私が邪魔してるのだ。

    子供心は、後先考えずにやりたいことをやってしまうことかしら笑

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    1. すうんさんは何も悪くないよ。
      あえて言うと、「そういう時代」じゃないかな?

      わたしはじぶんがケガをして危険を学んできたタイプだから、「少々のケガはしょうがない」むしろ「多少ケガしないと、いつ危険を学ぶんだ?」と思うんだけど、今は虫に刺されてもクレームがくると聞くから、子どもを預かる方は本当に大変だと思う。
      あれもこれも禁止するようになってしまうよ。
      それで将来子どもが想像力に欠けてても、大人は文句を言えないよね。
      そういう子どもに育ててしまったんだから。

      徳島の廣川家を見ていると、小さい子でも転んだりハチに刺されたり、やけどをして、自ずとじぶんで危険を回避する力が身についているから、大けがをしないようにギリギリまで見守る忍耐が大人には必要だと思う。
      もちろんヒヤヒヤするし、大けがはして欲しくないから、見守る方の忍耐力がいるけどね(苦笑)。

      「多少のケガはしょうがない。子どもはそうやって学んでいくんですよ。ハハハ」という親御さんが増えれば、子どもがもつ無限の想像力を育めるのにね。
      本当、子どもの力はすごいから。
      いろいろやってみて、子どもは想像力を育むんだと思うよ~

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  2. 多少は…で笑ってくれる余裕のある親が少ないね。蚊の話もそうだけど家で刺されるのにはいいけど保育園は許さない的な。あとオムツの履かせ方とかね。言い出したらきりないんだけど笑

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    1. 今の時代、子どもを預かる仕事をしている人は、本当に大変だと思うし、すうんさんもよくやってる!!!

      わたしも知り合いからの声をかけられて、2回だけ単発で児童館の助手をやった時、「もりちゃん、絶対に子どもを泣かせたらダメよ」と言われて、「子どもは泣くものだろ」と思っていたわたしはビックリ(泣くと身体的に支障がある子は別)。
      子どもは大好きだけど、そういう所では働けんな~と思ったよ(苦笑)

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