言葉と基準の話
富山県のチューリップテレビの記事 「「1時間弱」って何分? 調べると世代間でギャップが!」がなかなか興味深かったです。
10代の若者26人の内11人(42%)が、「1時間弱」を「1時間を超える」と認識していたようです。
わたしも長く生きている内に、少しずつ知識が増えてきましたが、若い頃は何も知らなかった。
いまだに「へぇ~、そうなんだ!」ということが少なくありません。
上の調査に答えた若者も、単に特定の言葉の意味を知らなかっただけでは?
現にわたしはこの投稿をここまで書くために、「超える/越える」「応える/答える」の違いを調べました。
と同時に、日本の若い人が使う「ヤバい」という言葉や、英語圏の若者が使う「クール cool」が、具体的にどういう意味を持っているのか理解できない時があります。
同年代以上の人が使う「ヤバい」や「クール」は、肯定的な評価をしているのか、否定的な評価をしているのかの見当がつく一方で、話者が若い子になればなるほど、「肯定的なの? 否定的なの? どっち??」と判断がつきません。
日本でいう「カリスマ」という言葉の基準は、もう20年ぐらいわからないし、そのあとに出てきた「神」にいたっては意味不明。
「カリスマ」と「神」の判断基準が下がっているような気もするけど、もしかしたら下がっていない可能性もあります。
(ちなみにジャニーズ問題を大々的にとりあげたBBCのドキュメンタリーで、ジャニー氏を「神!」と嬉しそうに連呼する街中の若者が出てきて度肝を抜かれました。記憶が定かではありませんが、顔にボカシもかかっていなかったような。。。 わたしがその子の親だったら結構辛い)
チューリップテレビのインタビューに答えた方がおっしゃるように、「1時間弱」などのあいまいな表現をしないことが、真意を相手に伝える確実な方法。
特に仕事などでは、大切なことなのかもしれません。
今一緒にお仕事をさせていただいている編集者さんの一人が推定20代で、「日本語は言葉(主語や目的語、単数か複数かの違い)を省くことが多いため、できるだけ言葉を省いた方が自然な日本語になる」と思っていたわたしの文章に対し、「もっと主語や目的語、単数/複数の違いを明確にした方がわかりやすい」というリクエストがあり、「たしかにそうかもな~」と思いました。
当然ですが、言葉は時代と共に使い方や意味が変わります。
わたしももっと若い世代の言葉の使い方を学ぶ必要があると感じる今日この頃です。
1時間弱…1時間かかるか、かからないか曖昧な感じかな。
返信削除若者言葉はあっという間に消え去ることも多く、私が知った頃にはもう使われていないという。
色んな意味が混ざった 「やばい」が今は受け入れられていて使われてるね〜。
秋田の方言で 「け」でほぼ通じるという短いことばもあるので日本語は奥深いね 笑
コミュニケーションは話す人と聞く人が特定の言葉や概念を共有している上に成り立つから、その土台を確認してから/作ってからするものらしい。
返信削除日本でも法律や論文の最初に言葉の定義を載せるのは、そのためみたい。
「け」で通じることの多い秋田弁は、それだけ共通の土台が大きいんだろうね。
家族に「それとって」で通じるのと同じかも。
逆にあいまいな表現が通じないことが増えているのは、人の価値観が多様化している証かもしれないね。