食べること

 
写真:Ada Matican
出典:Unsplash

今日の朝日新聞「声」欄に掲載されていた「『食べる』とは 駐車場で考えた」という大西尚子さん(徳島県・塾経営者・58歳)の読者投稿が印象に残りました。
コンビニの駐車場やイートイン・スペース、車の中でコンビニの商品を食べる人たちを見て「食べる」ということについて考え、「空腹を満たせば(食べるのは)どこでもいいのだろうか」「可能な限り・・・・・・食事にふさわしい場所で、食べ物に感謝して食べてもらいたい」と思ったという内容です。
自分がこれまで考えたこともないテーマだっただけに、よいお題をいただいた気がしています。

わたしはあまり外出が好きではない、買い物が苦手だという理由で、(簡単なものばかりですが)家で料理することが多く、外で食べる物もお弁当を作ることが9割以上を占めます。
しかし食事を大切にしているというわけではないため、「とりあえず空腹を満たす」がメインで、「どうせ食べるなら、できるだけおいしくて栄養があるものを」と考える程度です。
遠出をする際は、コンビニで食べ物を補充することもあれば、コンビニでおかずだけを買って持参したおにぎりと一緒に駐車場で食べることもあり、コンビニはエイドステーション的ありがたさがあります。
それに加えて最近は、おにぎりやお菓子、果物などを歩きながら食べることさえあり、大西さんの「空腹を満たせば(食べるのは)どこでもいいのだろうか」という指摘に我が身を顧みざるをえませんでした。

学校から直接塾に向かう子どもたちが、とりあえず空腹を満たすためにコンビニを利用するのは、いたしかたない部分が大きいでしょう。
たとえ腐らない物を朝から持たせて公園などで食べさせるようにしても、公園よりもコンビニの数が多い環境では、コンビニに寄ってそこで食べ物を買い、その場で食べる方が便利。
かといって、いったん家に帰り、家で食事をしてから塾に向かう時間もないという子がほとんどです。
スーパーでもう少し栄養のある物を買ったとて、それをゆっくり食べられる場所は限られています。
これと同じ理由で、大人も駐車場やイートイン・スペース、車の中で食べる人がいるのではないのでしょうか。

「はて、海外ではどうだったかな?」と振り返ってみると、中国や中米では屋台で買った物を外で食べるか、北米では店で買ったものを外で食べていたような気がします。
もちろん車を持っている人は、車内で食べることもあったと思いますが、「外で食べる方が広々していていい」という理由で、外で食べていた印象が強いです。
日本との違いは、屋台の数と、店の片隅や車内よりもいいと思える野外スペースがあるかどうかだったかもしれません。

食べるという行為は意外に奥深いです。
何を食べるかだけでなく、どこでどう食べるか、誰と食べるかも、それなりに意味があり、その食べ物をどう入手したかによって食べ方も変わるでしょう。
日頃、空腹を満たすことが第一になっている自分としては、なかなか考えさせられる投稿でした。

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