避けて通れないテーマですが、ちょっと重かったなぁ
出典:集英社
試し読みもできます
貴重な2連休にもかかわらず、昨日は読書と長めの散歩ぐらいで1日が終わってしまいました。
昨日行けばよかったのに、家賃もまだ持って行っていないため、今日は心を決めて家賃を持って行きます。
ーーーーーーーーーーーーーー
おととい、昨日と30年以上ぶりに椎名誠さんの本を読みました。
『失踪願望。』はコロナ渦に書かれた椎名さんの日記を中心に構成されています。
78歳(現在79歳)になられても軽快な語り口は健在。
コロナに罹患し、白内障の手術を受け、足が弱り、自動車の運転免許も返納されているとはいえ、今も現役で執筆活動を続けられ、30歳若いわたしよりも活発な社会生活としっかりとしたお仕事をされています。
重いタイトルは半分茶化しが入っているのかもしれませんが、本全体に漂う、「最後はどこかに行って、愛するものと一体化して終わりたい」という、うっすらとした願望の空気感、もしくは「今の自分から逃れてどこかに行きたい」という気持ちを「失踪願望」と呼んでいるのかもしれません(※あくまで個人の感想です)。
「若い頃に思い切り好きなことをして生きた人は、どういう風に老年期を過ごすのか」の一例を見るつもりで、わたしはこの本を手にとりました。
なぜか自分のまわりには、同年代や年上の人でも老いや死について考えている人が少なく、たとえ考えていたとしても、「老い=外見の老化」や「体力の減退」の観点でしか見ていないことがほとんどです。
ましてや死となると、考えている人の数はさらに減って、友達相手に死にまつわる話をしても、「まだ考えるのは早い」「縁起でもない」と言われてしまいます。
別に老いよう、〇のうと思っているわけではないのですが(苦笑)。
日々をどう生きるかを考えていると、どう老いるか、どのように最後を迎えるかは避けられないテーマです。
『失踪願望。』を読んでいると、椎名さんもそれを(あえて)ぼんやりと考えていることが手に取るように伝わってきます。
大抵の人は、他人の華やかな部分ばかりに目が行きがちで、その輝かしい生の裏側にある、同等の壮絶さや闇の部分に思いを馳せることは少ない気がします。
『失踪願望。』には椎名さんのお兄様や先輩、仲間の生についても書かれていて、個人的にはカヌーイスト・野田知佑さんのエピソードに胸の詰まる思いがしました。
老いや死は、一般的にみて重くて暗いテーマです。
わたしも今日の投稿は書くのが苦しかった(本音)。
でも、老いと死がセットになって生です。
老いと死を避けて生は語れません。
気を抜くと、すぐにダラダラしがちな自分にムチを打つためにも、あえて老いと死について考えさせられる(=生について考えさせられる)本について書いてみました。

コメント
コメントを投稿