性別

 
今から25年ぐらい前にイベントの記事を書いているとき、来場者の性別がわかるようにした方がレポートの解像度が増すという提案を受けたことがあり、深く考えずに「そうか」と思って、それ以降、関係者の性別を記事に盛り込むようにしていました。
でも、よくよく考えると、人の性別は見た目だけではわかりません。

以前、朝日新聞のポッドキャストでも、記事に性別を記載することのジレンマが語られていました。
「本来性別は書かなくていいのだけど、性別を書くほうが読者にはわかりやすいので、書くかどうかは本当に悩む」と。

これと同じことが、外国人かどうかにも言えて、「社内の外国人比について調べてください」と言われた時に、「『外国人』の定義は何にしますか? 見た目が日本人っぽくない人のことでしょうか。それとも在留証明書の有無ですか? わたしの友達は生まれたときから日本に住んでいて、見た目も日本人ですが、国籍は中国人です。そういう人も外国人に数えるのでしょうか?」と上司に聞いたことがあります(結局、名前が日本人風でない人を「外国人」としました)。

つい最近、生物学的な性別も、単に外性器のかたちと染色体の組み合わせだけで決まるのではないことを知り、性別ひとつをとっても、ものすごく複雑であることに驚いています。
ジェンダーのアイデンティティだけでなく「性別も」後天的で、しかも変化することを、これまでまったく知りませんでした。

今読んでいる中では、この本が性別を考える上で、とてもわかりやすいです。

出典:世織書房

生物学者の方が書かれた本なので、信憑性もあります。

安易に「男性」「女性」を見た目で判断していたことを、ひたすら反省。。。


赤ちゃんが生まれたときに「元気な男の子です!」「女の子です!」と言うことも、「そのときの目安」ぐらいに受けとめられる保護者にはよいとして、「よし、この子は男の子/女の子なんだ!」とガッチガチに受けとめる人にとっては、罪作りな言葉になりえます。

少なくとも人口の1%以上は、生物学的な男性・女性以外の状態で生まれるそうです。
となると、100人に1人以上!

何かを分けて考えることは、理解がしやすい。
でも、もう少しモヤっとしていても、いいのかもしれません。

出典:VOGUE JAPAN

コメント

  1. 今まで性器でしか判断してこなった、それが当たり前だったことを変えていかなければいけない時代なのね。

    産婦人科で母親学級、父親学級と言う親になるための心構え的な講座があるけど、そこで外性器に囚われない、成長に伴って性別に違和感が出ることもある…等、説明する時代かしら。第3の性があること。他人事ではないこと。親になる人が1番初めに理解していくのが大切かな。
    何よりも子供の味方、理解してくれるのが親でなければいけないと私は思ってる。
    この本読んでみるよ!

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  2. まだ勉強途中だから、これは不確かだけど、技術の進歩にともなって外性器のかたち以外の性判別基準が明らかになってきたという側面もあるかもしれない。

    この投稿で紹介した本は、前半が本当に生物学の内容で、うわっ!と思うけど、「こんなに種類があるのか~」ということは、少なくともわかる。

    「親になる人が1番初めに理解していくのが大切かも」「何よりも子供の味方、理解してくれるのが親でなければいけない」というのは、本当に同意!
    もう20年ぐらい前かな? タレントの北斗晶さん一家がお出かけするテレビ番組で、戦隊ものの衣装を着て記念撮影ができる場所に行ったとき、息子さんのひとりがミニスカートのついたピンクレンジャーを選んだの。そのとき夫妻は、「えっ? 本当にこれがいいのかい?!」と笑っただけで、すんなりピンクの衣装を着せて写真を撮ってあげているのを見て、すごく立派だと思った。
    そのご、その息子さんがどういう風に成長したのかはわからないけど、別にミニスカートのついたピンクレンジャーが好きでもいいじゃんね。
    「素敵な親御さんだ」といまだに印象に残っているよ。

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