「ロックじゃねえ!」をめぐって

 
『朝日新聞』界隈で半年以上話題になっている「ロックじゃねえ!」という読者投稿があります。
わたしにとっては当たり前の世界観が描かれているため、いいね!と思っただけでスルーしていたのですが、その後もさまざまな朝日新聞の記者がこの投稿について語り、俳優の松重豊さんがNHKで朗読し、それがまた記事になったりして、昨日は富名腰(ふなこし)記者がポッドキャストでこの投稿に触れた際、思わず感涙
これが決定打となって、このブログでも紹介することにしました。

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(『朝日新聞』2024年1月13日 読者投稿「声」より)

今も聞こえる、ロックじゃねえ!

大学生 森川葉の音(東京都 21)

 小学校を卒業して10年近いが、今も時折「ロックじゃねえ!」というしゃがれ声を思い出す。ロックミュージックが好きで、エレキギターを抱えて教室に来ることもあった、6年生の時の担任だった先生の声だ。

 その先生は、よく怒った。眼鏡もスーツも平凡だったけれど、全力で怒る姿も、怒る基準も、他の先生と違った。宿題を忘れても怒らなかったが、うそをついて言い訳をすると怒った。掃除中に過ってガラスを割っても怒らなかったが、それを黙っていると怒った。怒りが頂点に達した合図が「ロックじゃねえ!」だ。

 先生の叫んだ「ロック」は、この場合は、音楽ではなく、正直さとか、揺るぎのなさとか、そういう意味だったと思う。昔も今も、私は「ロック」になりたいと思わない。だけど、自分の信念に反したことをしてしまった時、逆に何も出来なかった時「ロックじゃねえ!」という先生のしゃがれ声が聞こえる。

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自分にとっては当たり前の世界観が映し出されたこの投稿。
でも、それが当たり前ではない世界で必死に生きている人たちの心の琴線に触れ、記者でも俳優でも何でもない1人の人間としての彼らの生々しい言葉が思わず吐露されるきっかけとなったことに、「この人たちは日々闘っているんだ」と思わざるをえませんでした。

ロックの定義は人それぞれですが、欺瞞があればロックじゃねえ。

ロックじゃねえ世界に馴染んでいるようで、実は違和感を抑えて闘っている俳優や新聞記者がこんなにもいるということが一気に発露されたことに、少数派を自認しているわたしは勇気をもらいました。


わたしも負けませんよ! みんな、負けるな!!!

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