フィルターバブルとエコーチェンバー

 
写真:Daniel Hansen 出典:Unsplash

だんだんと涼しくなってきて、母の調子も回復しているようです。
と同時に今回のことで、深く考えずにインターネットやYouTubeを見せていた自分を心から反省しています。

インターネットの閲覧履歴が表示されるコンテンツに関係していることはもはや常識ですが、認知機能が衰えている人や十分に育っていない人はそのことをあまり意識しないまま自分の端末に表示される内容をうのみにしがちです。
「これほどたくさんの似通った情報が出てくるのだから、これは重要な情報に違いない」と。
そして違う意見や情報に触れる機会が少ないほど、レコメンド機能で偏った情報の世界に閉じ込められていきます。
いわゆるフィルターバブル現象です。(参考:総務省HP
母の場合は自然災害や殺人事件など、母が「怖いな」と思って見たコンテンツのフィルターバブルに陥り、しかも制作者を吟味するという習慣がないため、真偽の怪しい内容やコメントにどっぷり漬かり、被害妄想を拡大させる原因になっていた気がします。

手軽に幅広い情報に触れられるYahooニュースは、各メディアが人の関心を引きそうなニュースを掲載してもらっているだけあって、クリックしたくなる記事が多いです。
でも、そのしくみを意識せずにクリックしていくと、トップニュースの表示画面をスクロールした先には、その閲覧者用にカスタマイズされたニュース一覧が現れます。(参考:Yahoo
ここに同種の記事が氾濫していたら、認知機能の衰えている人/育っていない人は、「こんなに話題になっている!」と思うのではないでしょうか。

そしてYahooニュースのコメントを、「こんな風に考える人もいるのか」程度に読むのならいいけれど、どこの誰がどんな意図を持って書いたかわからないものを、丸々うのみにするのは非常に危険。
YouTubeのホーム画面に表示される動画や、各動画に寄せられたコメントも同様です。

かく言うわたしも、そもそも好みのはっきりした偏りがちな人間であることに加え、いろいろな意見を持つ人と接触する機会がほとんどないため〝かなり意識して〟できるだけ多様なメディア、多様な意見に触れるよう努力しています。
自分が好きな世界にどっぷり漬かる心地よさは重々承知しつつも、フィルターバブルに入り込むことを回避するためです。

これから少しの間は外で活動しやすい気候が続き、母も従来の自然の観察から知見や刺激を得る時間が増えるため、インターネットやYouTubeの影響が薄まるでしょう。
しかし寒くなって外にいる時間が減る、また暑くなって外に出られなくなると、インターネットやYouTubeの影響力が増す可能性があります。
本当は信頼度の高い情報や、多彩な情報にも触れて欲しいけれど、手軽で魅力にあふれたYahooニュースとYouTubeへの依存度は高いです。

母は耳が悪いのでどうかな?と思いつつ、とりあえず「気が向いたらラジオも聞いてみたら?」と提案してみました。

また実家に帰った時、母の検索履歴を消す、信頼度の高いニュースサイトをお気に入り登録するなどの手法を少し試してみます。
これももり子という第三者の手が入った「操作」ではあるけれど。

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