選挙を題材にした作品から政治と民主主義を考える

 
先日放送された朝日新聞ポッドキャストの「朝ポキ・シネマ」が選挙を扱ったドキュメンタリー映画特集をやっていて、とてもおもしろかったです(参考:第1回2回3回)。
昨日はそこで紹介されていた中の1本『なぜ君は総理大臣になれないのか』を観ました。

出典:シネマトゥデイ

さすが元テレビマンの大島新監督が手がけただけあって、選挙や政治、主人公である小川淳也氏に対する関心が薄くても、最後まで飽きさせない作りになっていました。
国政選挙ではひとりの立候補者に対してこれほど多くの人が動き、大規模な活動をするのかということに驚き、それでいて家賃4万7千円のアパートで油揚げを食べながらがんばる庶民的な小川氏に親近感を覚えます。
彼は初めて衆院選に立候補した約20年前も同じアパートで油揚げを食べていました。。。

政治家になることをずっと反対し続けている家族が、本人がそこまで望むのであればと全力で応援する姿も見所のひとつです。
小川氏いわく「ちゃらんぽらん」なお父様は日本の政治に対する視点が非常に鋭く、純粋過ぎるかもしれない息子をひときわ冷静な目で見ている存在。
高校時代の同級生でもある芯の強そうな奥様、政治家の娘であることを嫌いつつも父親を応援する娘さんたち、そして「選挙に負けるなら負けたらええ。息子が家族の元に帰ってくるから」と語るお母様の言葉がせつなかった。

このように素晴らしいご家族を見てもわかるように、小川氏がさまざまな迷いや弱さを抱えつつも人として(出た! 笑)とてもいい人であることは、おそらく間違いないと思います。
でも、いい人だからいい政治家なのかと問われると、それはまた別の問題で、有権者は政治家にどんなことを求めているのかを考えさせられます。

続編の『香川一区』も観る予定です。

出典:シネマトゥデイ

こちらは登場人物の構図をわかりやすくするために、対立候補が完全にヒールとして描かれているかもしれません(あくまで予告編だけを観た感想です)。
その方が映画としては断然おもしろくなるけれど、それを鵜呑みにして「〇〇さんはいい人」「××さんは悪い人」と決めつけてしまうのは早計。
朝ポキ・シネマで飯島啓史記者も語るように、自民党や世襲議員の現実が語られる/見える報道や作品があれば、もっとバランスのとれた政治観が育めるのではないでしょうか。

その他、朝ポキ・シネマで紹介されていた映画には、

出典:eiga kucho

出典:シネマトゥデイ

などがあります。

『選挙』は一連の選挙モノの元祖ともいえる作品だそうです。
こちらは2005年に行われた川崎市議会議員補欠選挙で、自民党公認で出馬した山内和彦氏に密着。
自民党が政治の素人(切手コイン商)を徹底的に指導して公認候補に育てる様が、痛々しくも笑えそうな予感がします。

同作品の主人公である山内氏が書かれたこの本もおもしろそうです。

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