ある塾のトラウマ
以前教育関連書の仕事でお世話になった編集者の方からメールをいただきました。
「あのお話をいただいた時は、ひどい塾の講師を辞めたところだったので、あの本のメッセージには自分の考え方を肯定されたような気がして救われたんですよ」と伝えたかったのですが、うまく言語化できず、結局当たり障りのない返事を送信してしまいました。
まだわたしは、数年前にその塾で目のあたりにしたことの衝撃から完全に立ち直っていないようです。
そもそも子どものいる元同僚らによると、勉強ができないという理由で子どもを叩いたり、みんなの前で罵倒する先生のいる塾は珍しくないらしい。
「自分の子がそんなことをされて嫌じゃないの?」と聞くと、「それで〇〇高校に入れるんだったらね~(いいよ)」と言葉を濁す。
マジか。
そしてわたしが3か月で耐えられずに辞めた塾は、別の塾に次いで難関校への入学者率が高いことで有名だと言い、その塾に子どもを入れている同僚もいた。
わたしなぞ子どもたちが理不尽に叩かれたり辱めを受けて、人が変わったように萎縮したり、暗い表情で塾に来るようになったり、トイレにばかり行くようになるのを見ているだけで夜眠れなくなり、下痢に悩まされたのだが。。。
もはやあの塾で見聞きしたことは完全なトラウマです。
しかし自分の子が難関校へ入るためなら、ああいう待遇も容認できる保護者がいるとは。
子ども自身が目標とする学校に入るために、厳しい指導にも耐えるというのなら話は別。
でも、わたしが見た子たちは、なぜその学校を目指すのかもわからないまま、親に言われた通り塾に来ているような子がほとんどでした。
中には名門とされている中学校に行きながら、「先生、俺将来はニートになりたいんだ」ともらす子も。
本人の意思や尊厳よりも大切なことってあるのでしょうか。
誰かに尊厳を踏みにじられた子が、人の尊厳を大切にできる大人になるのかな?
その塾の卒業生数人が、大学に通いながらその塾で講師のバイトをしていたのですが、問題集で生徒の頭を叩きながら罵倒する先生を平然とスルーしていた様が忘れられません。
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