中級の山
昨日は香川県の小豆島(しょうどしま)にある碁石山(ごいしざん)に行ってきました。
ここは中級者向けの山で、どこからアクセスしても岩場の処理が必要になります。
たった3メートルの高さでも下に吸込まれそうになる極度の高所恐怖症であるわたしにとって、岩登りなど問題外。
「山は歩くだけでいい。万年初級でいい」と、最初から岩場があるとわかっている山はずっと避けてきたのですが、そうもいかないのが山歩きです。
どんなに小さな山でも、時折思わぬところで岩場を避けられないことがあり、その度に心臓がバクバクして呼吸が早くなり、完全に冷静さを失って手足ガチガチのまま運良く突破できるということを繰り返してきました。
でも、運だけで突破するのは非常に危険です。
高度感と岩場に慣れないと長距離は歩けないという現実をようやく受け入れ、昨日は電車と船、バスを乗り継いで、初めから中級だとわかっている山に挑戦してきました。
昨日登った碁石山。
赤丸の部分を垂直に降りるクレイジーなルートです。
写真ではわかりませんが、あの山に続くどのルートもさらに危険なため、引き返すよりはマシという理由であの壁を降りました。
しっかりとしたロープを張ってくれていたからよかったけど、ロープがなかったら絶対に引き返すしかありませんでした。
高低差100メートル、水平距離わずか300メートルを進むのに1時間かかったと言えば、わたしの奮闘ぶりが伝わるでしょうか(普通の中級登山者なら20分ぐらいで降りられる箇所?)。
そのあとも10メートルぐらいの岩を2つぐらい登り降りしましたが(ここはロープなし)、満身創痍のため記憶が曖昧です。
難所がいくつもあって、ルートも見失いやすい感じがしました。
と書くと、どうして恐い思いをしてまで危険な所に行くのかと言われそうですが、それには他にも理由があります。
自分ができることだけ、慣れたことだけを続けていたら、井の中の蛙になってしまうからです。
わたしは普段、主にバイト先で、新しいことや新しい人に拒絶反応を示す人たちを嫌というほど見ています。
そしてその度に、自分は絶対そうなりたくないと思う。
ならば自分もコンフォート・ゾーンに安住してはいけない。
どんなに些細なことでも、新しい出会いや経験を重ねていきたい。
まだ高所恐怖症が克服できたとは思わないけど、難所を越える度に、より冷静に対処できるようになっていた。
だから場数を踏めば大丈夫だと思えたことが、碁石山に登った最大の収穫です。
これからも中級の山にチャレンジします。
「今の自分には絶対無理」と判断することも含め、新しいハードルを越え続けたいと思っています。

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