福島の思い出:6月4日

 
一夜明けて2時前に起床。
外の風は昨日よりも強い。
カッパはまだ濡れている。
とりあえずガスの火を使ってカッパを乾かすことに。

これが失敗。
炎から30センチ以上離していたのに、カッパを焦がしてしまいました。。。

帰宅後に撮影。
避難小屋でダクトテープを使って補修するも、下山途中にまた破れた。

命綱であるカッパには穴が開き、残りの水は1リットル弱。
この状態で「爆裂」と呼ばれている暴風地帯を通過して安達太良山に行く自信はないし、難易度の高い川沿いの道は危険。
ということで、急遽難易度が下がると思われる僧悟台のルートを使って塩沢温泉まで下山することにしました。
これが、そう簡単な道ではなかったのです。。。

7時前、風が弱まった頃を見計らって避難小屋を出発。

風が弱まったとはいえ、ドアを開けると体が押し戻されるレベル。

音も聞いてください。

今日は晴れ予報だったのに、また雨が降ってきました。
こういう笹藪をありがたいと思ったことはありません。
こういう藪に隠れて休憩しました。

そしてまさかの雪渓ドーン。。。

笹平分岐を過ぎたあと。
今度は上に登るのではなく写真左上の方に進みます。
あとで地図を確認したら、雪渓上の登山道は約200メートルありました。
デカい。
しかも200メートル先は見えていません。

登山道にたどり着いたあと振りかえると、この角度でした。

所々カチコチに凍ったアイスバーン状態のところがあり、今回はつかまる物もありません。
雪渓は一度滑落すると、かなりの距離を滑り落ちる可能性があります。
こんなに大きくてツルツルした所をチェーンスパイクだけで横切るのは、かなり勇気がいりました(前日に引き続き、この雪の状態であればアイゼンとピッケルはあった方がいい)。
でも、ここを撤退したら昨日の雪渓を下って野地温泉に下りるか、「爆裂」を通って下山するしかない。
リスクは同等だと思いました。

それから1時間後、普通の樹林帯に入って休憩。
標高が下がって気温が上がったからか、雨がやむとすぐにカッパが乾きました。

かつて、これほど樹林帯に感謝したことはありません。
木々のない稜線上の厳しさを痛感しました。

この辺りで緊張の糸がとけたのか、急に荷物を重く感じ、疲労感を覚えました。
その後、破竹採りに来ていた地元の方と遭遇。
今回わたしが行ったのは、どれも渋滞が発生するほど登山客の多い山でしたが、歩く人の少ない中級者ルートを選んだこともあり、山中で人に会ったのはこの1回きりでした。

そして12時前、塩沢温泉に到着。
その後は車のまったく来ないアスファルト道を通り、車の少ない幹線道路を伝って本日の宿泊地、市営あだたら野営場に到着しました。
そこには椅子やタープを使った優雅なキャンパーばかりがいて、山との違いにこれまた現実味がなかったです。

雨はすっかりやんで、野営場にはあだたらの青い空が広がっていました。

野営場近くの牧場。

わたしを守ってくれた避難小屋。
本当にありがとう。。。

福島の思い出:最終日6月5日につづく

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