こどものまち
先日、朝日新聞のポッドキャストを通じて、初めて「こどものまち」なるものの存在を知りました。
こどものまちは、だいたい小・中学生のこどもが集まり、架空の町を形成して運営するという企画。
国際児童年である1979年にドイツのミュンヘン市で「ミニ・ミュンヘン」という、こどもたちだけで動かす架空のまちを作ったのが始まりらしい。(参考:ミニ・ミュンヘン研究会)
主催者は非営利団体や企業、地方自治体であることが多く、すでに日本各地の350か所以上でこどものまちができているそう。
参加費は企画によってさまざまで、無料のところもあれば、1日1,000円ぐらいのところもあるようです。
1日限定のまちもあれば、1週間以上存在するまちもあって、こどもさえ気に入れば期間中ずっとまちの住人になれます。
わたしがこの企画をおもしろいと思ったのは、基本的に主催者側のボランティア以外は大人が入れないところ。
そしてこどもたちが、まずまちの「ハローワーク」に行って「仕事」を探し、自分で働いた「お金」(そのまち限定の通貨)を使って税金を支払い、買い物をするところです。
まちには「議会」もあって、まちのルールを制定することがあれば、貯めたお金を使って「起業」することもできます。
東京・豊島区に毎年できるこどものまちでは、「役所」が行う観光ガイドツアーに参加して、大人もこどもも15分間だけまちを見学できます(もちろんガイドもこども。笑)。
まちにいる大人のボランティアは「精霊」と呼ばれ、こどものすることに口をはさんだり、積極的に介入したりすることはありません。
募集定員に達した仕事には就けないため、新たな求人が出るまで自分のしたい仕事をできない子や、ずっと「失業」状態の子もいるそうです。
その時に自分で起業するか、交渉して仕事をもらうか、空きが出るまでどうやって過ごすかもその子次第。
嫌だと思えばまちを出てもいいし、何度戻ってきてもいい。
その自由さもいいと思いました。
ほぼ手作り(笑)。
そりゃそうですよね。
期間限定のまちだし、参加費はあってないようなもの。
しかも作るのは、すべてこどもです。
それでも頭のてっぺんからつま先までドップリ「まち」に浸かっているこどもたちの様子は、大人からするとショボいと思われるようなものが、こどもにとっては「家」だったり「お店」だったりしたことを思い出しました。
東京都豊島区でこどものまちを主催しているPLAY-WORK実行委員会の「精霊」のブログを覗いてみると、「自動販売機」をめぐる騒動が描かれていておもしろかったです。
「役所」が「ポスター看板屋」に対し、某飲料メーカーから提供された飲み物が出てくる自動販売機の製造を依頼。
しかし出来上がった商品(おそらく段ボールか木製)を見て、役所が自動販売機の引き取りを拒否。
怒ったポスター屋は自分で土地を購入して自動販売機を設置したものの、機械の中に入っていた子が退屈してどこかに行ってしまい、お金を入れたのに飲み物が出てこないという事件が発生。
「議会」で自動販売機を買い取り、「自動販売機」という仕事を作ってハローワークで求人したら?という意見が出たけれど、「税金を無駄遣いするな!」と「銀行」が出資をしない、とは(爆)。
思い返せば、自分もそんな時代があったような気がします。
こどものまちであっても、なくても、そうやって遊べる場所のあること自体が、とても豊かに思える情報でした。
出典:こどもDIY部
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